今を生きる

2025年の10月から始まった闘病生活は、早くも3ヶ月半が過ぎました。病気になって、人生の残り時間に気がついたり、生き方を考え直したりという体験談を聞いたことがあります。それらのことを自分で実感することになってしまいました。最も大きな変化は「今を生きる」への回帰ですね。

「カーペ・ディエム」

28年前に独立起業した時の社名は「株式会社カーペ・ディエム」でした。「カーペ・ディエム」とは、ラテン語で「その日の花を摘め」という意味の言葉です。カーペディエムとも「カルペディエム」とも言うそうです。意訳的には「今を生きる」という言葉ですね。この社名にしたのは、当時「今を生きる」という映画が好きだったからです。

組織人事のコンサルティング事業を始めるに当たって、「お客様企業の全ての社員が、今を生き生きと、のびのびと、精一杯生きることができる」そんな会社づくりの支援をしたいという気持ちを込めたものでした。

映画の『今を生きる』は、ロビン・ウィルアムズ主演の学園ドラマです。「今を生きる」は、今の自分にこそ必要な言葉なんじゃないかと感じている今日この頃です。

《独立起業して初めて作った名刺です》

まだ仕事に復帰できず、とにかく時間がありましたから、先日映画「今を生きる」を久々に観直しました。

【あらすじ】
厳格な全寮制名門校に赴任してきた風変わりな教師キーティングが、生徒たちに詩の素晴らしさと「今を生きる(Carpe Diem)」という人生の極意を教え、若者たちが自由な思考と自らの意志に目覚めていく青春ドラマです。しかし、自由を求めた結果、悲劇的な事件が起きてしまいます』


「今を生きる」と言っても、将来のことを何も考えずに「その日暮らし」でいい、と言っているわけではないんですね。この映画で言っていることは『抑圧された社会の中で「自分らしく生きる」ことの本当の意味』なんですよね。悲しいかな、貫いていくためには「代償」も必要で、そのことが痛切なまでに表現されているので、身につまされるところもあるんですが・・・。

『過ぎ去った過去の後悔や、不透明な未来への不安にとらわれず、「今ここで」自分らしく生きるために、「ここにある瞬間」の感覚や感情に意識を集中させ、目の前のことに全力で取り組むこと』

そのことの大切さを再確認して、原点回帰を決意した機会でした。

バックキャスティングが染みついている

独立起業した時の最初の社名「カーぺ・ディエム」は、個人的にはとても気に入っていたのですが、あまり長続きしませんでした。率直に言って、評判があまりよろしくなかったんですね。

〈まじめな理由〉
・「今を生きる」は、どうしても「将来のあるべき姿を考えない“その日暮らし”に受け止められてしまう
・たくさんの人が組織的に動く企業においては「バックキャスティング」でないとまとまらない
・なかなか真意が伝わりにくいな

〈事実であるが、少しネタっぽい理由〉
・「カーぺ・ディエム」は、社名としては「言いにくい」
・「カッペ・ディーエム」に聞こえて、田舎者のDM会社と思われたこともある
・岩手の遠野の高校出ているので「カッパ・DM」と、カッパを社名にしているのかと言われた

短期間であえなく社名変更となったんですが、ちょっと残念でした。

《バックキャスティングの図》

会社経営にとって「理念」と「ビジョン」が重要であるのは、当たり前になっているわけですね。いつまでにどんな状態にしたくて経営しているのか。そして、日常的に何を大切にして仕事に向かうべきなのか。それがバラバラではたくさんの人が集まって仕事をしていく上では、とても都合が悪いわけで、必然的に「バックキャスティング」で、ゴールを決めてそこに向かって行くことが姿勢として染みついているわけですね。

自分は、個人について、自分自身の生き方についても、骨の髄まで「バックキャスティング」が染みついていたわけなんです。この歳になっても「Goal image at age 80(80歳でどんな自分でいたいか)」を描いて、その実現のために日々何を大切に取り組んでいくか(自分バリュー)を詳細に決めて取り組んで来たんですね。

《80歳時点での状態目標》

「今を生きる」で考え直す

「Goal image at age 80(80歳でどんな自分でいたいか)」は破棄して、もう一回「今を生きる(Carpe・Diem)に原点回帰して、これからの自分を考え直すことにしました。

11月からの闘病生活からの復帰に当たって「再始動4か月計画」を実行中です。

■11月:静養期 → “内面を整える時期”
■12月:回復期 → “リズムを取り戻す時期”
■ 1月:復帰準備期 → “再出発の設計をする時期”
■ 2月:再始動期 → “経験を活かして動く時期”
ブログ「再始動4ヵ月計画」より)

今月1月は、正にこれからを再設計する月になっていて、後5日を残すのみ(1/27時点)となりました。

映画「今を生きる」を見て、取り戻した次の感覚を大事にして、今後の生き方を考えていこうと思います。

『過ぎ去った過去の後悔や、不透明な未来への不安にとらわれず、「今ここで」自分らしく生きるために、「ここにある瞬間」の感覚や感情に意識を集中させ、目の前のことに全力で取り組むこと』

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