10月9日(木)に緊急入院しまして、皆さんにすっかりご心配をおかけしてしまいました。20日間で退院できまして、その後自宅療法中。週に一回、ないしは二週に一回の通院で、血液検査と診察、そして処方(薬の種類と量を調節する)をしていただく生活に入っております。服用しているステロイド(プレドニゾロン錠)の副作用に悩まされる日々です。
自宅は天国だったんだ
10月28日(火)に退院しました。
一言で言って、夢のようでした。
よく長期入院された方が、退院の際に「娑婆に出る」というたとえ話をされますね。
大変よくしてくださった病院の先生やスタッフの皆さんには申し訳ないのですが、その言葉をしみじみ実感しました。
自宅の玄関には、妻が綺麗なユリの花を飾っていてくれました。
胸がジーンと熱くなりました。

部屋に入ってから最初にしたことは、妻の入れてくれたコーヒーを飲むことでした。
これまで飲んだ中で、最高においしいコーヒーでした。
入院中、最大の悩みは入院食の味気無さでした。
退院した夜の食事は「お鍋」にしてもらいました。
その後、一ヶ月、自宅で食べる食事は何を食べてもおいしいです。
天国にいる気分(いたことはないですが)ですね。
療養に専念することに
私は、「仕事人間」だと認めます。
ビジネスの世界に入ってから、間もなく50年になりますが、完全に仕事優先の人生を生きてきました。
生涯において、今回が4回目の入院生活でしたが、初めて入院中に仕事をせず、退院後も一切仕事をせずに療養生活に専念しています。
今回の病気は「免疫性血小板減少症」という指定難病で、ステロイド(プレドニゾロン錠)の服用が治療法なのですが、様々な副作用がありまして、これに悩まされる日々です。
主な副作用は、「不眠」「便秘」「気分の落ち込み」「骨粗鬆症」「感染症リスク」などとのことですが、私の場合は「不眠」が深刻です。最初に処方された睡眠薬で思うように効果がなく、二種類服用しているのですが、翌日の日中もすごく眠いという弊害があります。ちょうどよい状態の維持がなかなかに難しいわけです。
日中の眠さのために、著しく集中力が低下して、仕事上の資料を作成したり、書類を読んだりということがほとんどできません。
これはもう「じたばたしてもしょうがない」と、開き直ることにしまして、もう少し薬の量を減らすことができるまでは、仕事を一切せずに何もしないで過ごすことに決めました。この決断が自分の人生にとって、吉と出るか凶と出るのか、この後の展開が楽しみです。
副作用のひとつである「感染症リスク」が一番やっかいかもしれないですね。
ステロイド(プレドニゾロン錠)の服用で免疫力を抑制するため、風邪、インフルエンザ、肺炎などの感染症にかかりやすくなります。微熱でも注意が必要なんだとか。
折しも日本中で(特に東北・北海道で)インフルエンザが猛威をふるっているようなので、通院などの必要最低限以外の外出はしないようにして、引きこもり生活を続けています。
入院中に考えたこと(組織ラジオ)
入院中は何しろ時間がありましたから、色々なことを考えました。
考えたことのうち、組織に関わることについて、「組織ラジオ」で話しています。
とても実感を持って考えることができました。
考えたことを、相棒の高野さんに聴いてもらった形です。
ご興味がありましたら、ぜひ聴いてみてください。
第258回『緊急入院して実感~リーダーが突然いなくなっても機能し続ける組織』
入院が長期になって「トップが突然いなくなった組織のリスク」について、考えてゾッとしてしまいました。
第259回『自律性を高める「自分インタビュー」のススメ』
友人から「入院したら自分が主人公で病をマネジメントするつもりでいないとダメだ」とアドバイスをもらいました。
第260回『第○創業期は“次の世代へのリニューアル”の好機』
退院したら、新しい人生をやり直すくらいに色々なことを考え直そうと思いました。会社で言えば「第○創業期」みたいなもんだなと、感じました。







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