今月で、北見に移住して丸4年になります。生活と仕事と友吉っつぁん対応に夢中になっているうちにあっと言う間に過ぎた4年でした。こまめに日々のことを記録していこうと思っていたのに、余裕がありませんでした。遅まきながら、記憶が薄れないうちにできるだけ思い出を残そうと思っています。今回は、北見市にあったFMオホーツクの話です。
今は無き「FMオホーツク」
北見市に移住して、ネガティブなことはほとんどないんですけどね。
最大級に残念だったことは、地元で唯一のFM局であった「FMオホーツク」が閉局してしまったことです。
移住(2021年4月25日)してすぐにラジオを買って聞き始めたんですが、翌年2022年の1月に社長だった藤澤利光さんが亡くなられ、2月11日の放送をもって休止となり、廃止届が受理されて、8月に閉局となったとのことでした。
放送継続には無線従事者の資格が必要らしいんですが、藤澤社長が唯一の資格者だったらしいんですね。
東京にいる時には、日中はJ-WAVEをよく聴いていました。
10数年前、J-WAVEがそれまでの西麻布から現在の六本木ヒルズに移転した際に、ご縁があって新放送局お披露目のパーティーをイベント業者としてやらせていただいことがあったんですよ。
ホテルなどの会場ではなくて、新しいスタジオなどを皆さんに見ていただこうということで、ヒルズ33階のスタジオでパーティーをすることになって、政財界から多くのお客様が見えるというので、数回に分けて開催しました。
一度にご参加いただける人数に限りがありますからね。
イベントの運営を司会を含めて任せていただいたんですが、何しろ、普段よく聴いているJ-WAVEです。
この仕事は、思い出に残るとても楽しい仕事でした。
郷に入れば郷に従えというわけで、地元のラジオにとても興味がありました。
北見を拠点にした「FMオホーツク」というラジオ局があると分かり、小さなラジオを買って聴いていました。
今思えば、radikoで聴けばよかったと思うんですが、対応してなかったんですかね。

何しろ、閉局になってしまって、とてもとても残念でした。
2020年の8月から、「組織ラジオ」というポッドキャストを週に一度のペースで配信してまして、ラジオではないわけですが、ラジオ放送をしている気分で楽しんでいます。
いつの日か、自分でFMラジオ局ができたら楽しいですね。
なんとFMオホーツク出演
《オホーツクベーグルの倉本ひと恵さん》
移住したのは2021年の4月なのですが、6月に思いもかけない夢のような機会が巡ってきました。
なんと、FMオホーツクの番組への出演のオファーをいただきました。
いやはや、これは嬉しかったですねえ。
もちろん、一も二もなく「出ます、出ます!」。
迷う理由などあろうはずがありません。
お声がけいただいたのは、当時キャスターをされていて、番組を持っておられた「倉本ひと恵さん」です。
キャスターの皆さんは、別の仕事もお持ちの方なんだそうで、倉本さんは「オホーツクベーグル」というベーグル屋さんを開いておられる方でした。
《緊張の朝》
出演は、あまりにも楽しみ過ぎて、当日はかなり早く目が覚めてしまったのを覚えています。
番組開始の30分も早く近くまでいって、近所をウロウロしていました。
まだ、自動車を手に入れていない頃で、歩いて行ったんですが、迷ってはいけないと自宅をずいぶん早く出発したと思います。
到着したら、写真のようなポスターの鉄の扉が入り口でした。
なんかとてもかわいい雰囲気で、ワクワクしました。
「おらが街の放送局」というキャッチフレーズもいいですね。
緊張感も最高潮です。

《東京スカパラダイスオーケストラ》
あらかじめ、キャスターの倉本さんからは、「番組中かける曲を考えておいてくださいね」と言われていました。
悩みましたねえ。
最初に浮かんだのは、「米米CLUB」。石井竜也、大好きなんですよ。
でも、ちょっと古いかな~と。
次に浮かんだのは「植木 等」。大好きなんですよ、歌も映画も。
無責任シリーズ、日本一シリーズ、元気になりたい時に観てました。
でも、これはもっと古いかな~と。
結局選んだのは、「東京スカパラダイスオーケストラ」でした。
とにかく楽しくなりますよね。聴いていると。
曲名を言ったら、すぐにかけてもらえる仕組みがあるのかなと思いますよね。
ところがところが、なんともアナログなんですよ。
CDがズラ~っと並んだ棚がありまして、倉本さんから「かけたい曲を選んでおいてね」と指示が・・。
いいですねえ。こういう小さな局の手作り感がいいですねえ。
《結局、小1時間の出演》
倉本さんの番組は、3時間、曲をかけながらおしゃべりをするもので、お喋りの中で北見の色々な情報を伝えていくというものでした。
で、時々ゲストの出演があるというわけで、今回のゲストが私というわけで。
倉本さんからは「15分くらいの時間で」と言われていました。
倉本さんのキャスターぶりはさすがでした。
とっても柔らかくて、ほのぼのとして、居心地のいい時間でした。
聞き上手でした。
乗せられました。
喋りました。
北見に移住した目的のこと。今までの仕事のこと。北見市の感想。これからやりたいこと、等々・・。
一番困ったのは、北見市の感想の質問でした。
来てみたら、駅前の商店街は典型的なシャッター通りになっていて、静まり返っている。
それなのに、近くにある市役所庁舎だけは、ものすごい立派。
あんまりいいイメージがなかったことを率直に話しました。
一方で、商店街を中心に、北見に来て接した皆さんはとてもいい方ばかりでした。
大いに歓迎していただき、とてもフレンドリーに接していただきました。
お店はどこも居心地がよく、すぐに通うお店ができました。
お酒屋さんも、お花屋さんも、文房具屋さんも、すぐにファンになりました。
そのことも一生懸命話しましたよ。
ノリノリで話して、気が付いたら小1時間が経っていました。
楽しかったです。
倉本さんからも「ぜひまた」と言っていただけて、本気で次の機会を楽しみにしていたんですけどね。
倉本さんからは、さらに、社交辞令だとは思うんですが、「今野さんのお喋り面白いです。将来ぜひ番組持ってください」と言っていただいて、将来そんなこともあったら楽しいなあ、と夢想していました。
いつの日かやってくるであろう、「FMオホーツクで番組を持つ日」を楽しみにいろんな引き出しを持とうと考えていたんですけどね。
その翌年の閉局は、とてもショックで、とても残念でした。

出演料はベーグル
倉本さんが、ご自分が展開されているベーグル屋さんの「ベーグル」を出演料がわりにと、くださいました。
移住したばかりで、しかも単身で料理も苦手で、さみしい食生活だったので、とってもありがたかったです。
たくさんいただいたので、冷凍しておいて、チンしてしばらくいただきました。
恥ずかしながら、それまで「ベーグル」というものを食したことがなかったんですよね。
地元の小麦を使ったというベーグルはおいしかったです。
プレーンだけはなくて、色んな味があって楽しかったです。

「北海道オホーツクグルメ」
2025年4月17日(木)~19日(土)まで、東京ビッグサイトで「ホビークッキングフェア2025」という食イベントがあるんですって。そこに北見に移住してからお世話になっている、今回の元FMオホーツクの倉本ひと恵さんをはじめとした三名の皆さんが、ブースを出展されるとのこと。うわ~、とっても行きたいのですが、東京出張の日程が合わず悔しいです。

こちらがそのイベントのサイトなんですが、ご興味のある方は是非行っていただいて、オホーツクのブースを訪れていただければ嬉しいです。
HOBBY COOKING FAIR 2025のサイト
倉本ひと恵さんの「オホーツクベーグル」のページ
伊谷美香さんの「伊谷商事」のページ
古田亜由美さんの「エフゾーン」のページ
伊谷美香さんのことは、こちらのブログで書いてます。
「北見に来て一番最初にお世話になった方の話」
古田亜由美さんは、瑠辺蘂で「レストランエフ」をやっておられて、お店で色々なライブも展開されているんですね。元フォークグループ「ふきのとう」の山木康世さんのライブにも行かせてもらいました。
レストランエフ
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