北見に来て一番最初にお世話になった方の話

北見に移住して、この冬を越すと丸4年になる。
色々なことにだいぶ慣れてきたんだけれども、移住したばかりでそれこそ右も左も分からない状態の時に助けてくださった恩人がいる。いつどうやって恩返しすればいいものか。いつも考えている。

「もう下に来てるわよ」

2021年の6月のある日、携帯電話が鳴った。
電話の主は、北見に移住して一番最初に、そして一番たくさんお世話になった、伊谷商事の、伊谷美香(いたによしか)さんだ。

伊「車が無いと困るでしょ?うちで使わなくなった自転車があるんだけど、使う?」

今「うわあ、ありがとうございます。それは助かります。取りに行きます」

伊「もうマンションの下に来てるのよ」

なんと、必要かどうか聞きながらも、車に積んで自宅まで届けてくださっていたという、何たるスピード感。

一事が万事、こんな具合で、彼女の行動力とスピード感には驚かされる

自動車が来るまでの僕の生活を支えてくれた自転車
自宅の駐車場にこんな具合で置いていた

伊谷さんの自転車には、大いに助けられた。
4月の末に移住してきて、すぐに自動車の手配をしたんだけど、納車までには最低でも2ヶ月はかかるという。
一番欲しかった車は、なんと10ヶ月待ちだという。
諦めて、納期優先で選んだのが、今乗っている車なんだけど、乗ってみればとってもいい車で、何事も思い込みは禁物だなと、またまた確認。

移住してからは、とにかく歩いた。
どこに行くにも徒歩か、途中までバスで行って徒歩。
前からいる皆さんは、車が当たり前で、徒歩の時間感覚がないわけで、道を尋ねて大変な思いをしたことがある。
スーパーで買い物がしたくて、近所の方に道を訊くと「近くにありますよ」とのこと。
「車をまだ持っていないので、歩きなんですが、どのくらいかかりますか?」と尋ねると「10分か15分ぐらいかな」とのことで、歩き始めたら、いつまで経ってもスーパーは見えてこない。
結局40分くらい歩いて、ようやくの思いで到着。

そんな生活だったんで、自転車は本当に助かった。
伊谷美香さんの思いやりに、感謝、感謝、

北見の街を教えてくださった

東京にいる時に、「北見に行くならこの人を頼りなさい」と、二人の方から伊谷美香さんを紹介していただいた。

お一人は、元モスフードサービス(モスバーガーの運営会社)専務の田村茂さん。そしてもうお一人は、流通問題研究協会専務理事の橋本佳往さん。
伊谷さんは、道主催の「地域フード塾」というマーケティングの学び場の塾生で、田村氏と橋本氏は、その講師だという。

移住して数日後には、伊谷さんが一日時間を取ってくださって、街を車でご案内くださった。
この一日がまた、驚きの一日になった。
とにかくパワフル。行動的。
・ランチするならここ
・車を買うならここ
・お茶を飲むならここ
・コーヒー豆はここ
・お肉ならここ
・家電ならここ
・クリーニングならここ
ありとあらゆる分野のお店を教えてくださった。

とにかく顔が広い。
どこへ行ってもたいがい「顔」である。
この方に最初にお世話にならなければ、こんなにスムーズに生活は始まっていなかったと思う。

声をかけてくださった

伊谷さんは、何かにつけ声をかけてくださった。
知り合いのまったくいない自分にとって、どれだけ救われたことか。

・「ワイン飲んでいるんだけど、来ない?」
・「知り合いの店に食事に行くんだけど行く?」
・「イベントがあるだけど、時間があったら来て」

ある時などは、単身移住して来た僕を見かねて、自宅で食事をごちそうしてくださった。

地元の皆さんも、何人もご紹介くださった。
地元のFM局に出演させていただくことになったのも、伊谷さんのご紹介の賜物。

スムーズな移住のスタートを演出してくださった伊谷さんに、この先どのようにご恩返ししたらよいものか。ず~っと考えているんだけど、なかなかいいアイデアが浮かばない。

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