祝!移住生活5周年

2021年4月25日に北見市にやって来て、丸5年が経ちました。60数年(と一応誤魔化します)の人生の中でも、とても濃い5年を過ごした実感があります。ここからの5年は、少し穏やかに過ごせるような気もしますが、果たしてどうなりますか。今回は、5年間の自分の中の5大トピックをまとめてみました。

友吉っつぁんとの4年間

第1位は、移住の目的である義理の父との4年間です。
家族の都合で単身移住した最初の1年間は、二人での思い出がたくさんできました。
妻と娘が合流してからの義父は本当に嬉しそうでした。
2023年の3月に脳梗塞で倒れ、リハビリ病院を経て、その年の10月から北見市内の「特別養護老人ホーム“くつろぎ”」さんに1年8ヶ月お世話になって、昨年(2025年)の6月16日に帰らぬ人となりました。
妻と二人で施設に通った日々も、今となってはとてもよい思い出です。
義父との思い出の詳しいことは、2026年1月9日のブログに詳しく書いたので、割愛します。
2026年1月9日のブログ「移住ミッションコンプリート」はこちら

6月16日が命日なのですが、曜日の関係で6月13日(土)にご親戚の皆さんに集まっていただいて、一周忌法要を営みます。祖父と祖母がちょうど三十七回忌を迎えるので、皆さんに一緒に偲んでいただこうと思います。

【妻が移住して来た時の親子の写真】


上の写真は、私の後に妻と娘が移住して来た時に実家の庭で撮った親子のショットです。
一番大切にしている一枚です。この写真を観ると、私は『「誰かの笑顔」のために生きている』というアインシュタインの言葉を思い出すんです。


私は、「自分は、この二人の笑顔のために移住してきたんだな」と、とても幸せな気持ちになるのでした。

娘が仕事を始めたこと

5大トピックの第2位は、「娘が仕事を始めたこと」です。第2位とは書きましたが、順位はつけられないんですけどね。移住をきっかけに、パワーポイントをマスターして、私の仕事を手伝ってくれるようになりました。
東京の三鷹の自宅近くの作業所に通っている時には、徐々に仕事の時間が短くなり、いつの間にかタイムカードだけ押して帰って来るようになっていたんです。

【ある月の給与授与式の様子】


さすがに無から有を生み出す(自分で考えて書類を作る)ことは難しいのですが、私の手書きの図をパワポ化してくれたり、専門書の図を引用したいような時に作ってくれたり、とても一生懸命に取り組んでくれているんです。
一日の労働時間はマイペースでそんなに長くないのですが、カレンダー通りに毎日働いてくれています。

手元にやるべき仕事がなくなると「おとうさん(さすがに社長とは呼べないようです)、仕事は終わっているので、明日の朝までに次の仕事をお願いします」と、申告があります。こんなことを自分から言ってくるようになるなんて、以前にはまったく考えられないことでした。慌てて、自分の仕事を切り分けるという嬉しい悲鳴の今日この頃なんです。

毎月の給与は、作業所の時よりもだいぶ増えて、好きな服を自分の働いたお金で買えるようになったんです。レジでの誇らしげな様子を見ると、本当に涙が出ます。

毎月月初の朝の給与授与式は、他の何よりも私の楽しみな行事なんです。

病気になったこと

第3位は、「免疫性血小板減少症」という指定難病になってしまったことです。
昨年(2025年)の10月9日に緊急入院して、3週間を過ごしました。血小板がいつ内臓出血や脳内出血になってもおかしくないという下限の値まで下がり、入院後の数日間は危機を脱するための一日5時間の点滴に耐えました。

【人生初体験の5本の点滴ボトルです】

入院中から、退院後の療養生活を通じて、治療薬のプレドニゾロンの副作用に悩まされました。
不眠、便秘、倦怠感、筋力低下・・・・。パソコンとwifiさえあれば、病院のベッドで、打合せでもコーチングでも何でもできると思っていたんですが、副作用を甘くみていました。

発病から半年以上を過ごし、何とか薬を休み、経過観察の状態になり、ホッとしているところです。

多くの人がそうだと思いますが、ビジネス中心に突っ走ってきた半世紀弱にブレーキがかかり、立ち止まることで色々考える機会になりました。本当にいい機会でした。

1.「Being(どうあるか)」へのシフト
これまで、自分なりにというより、人一倍「Being(どうあるか)」を考えてきたつもりだったのですが、病気になってみて、自分は「何ができるか(Doing)」や「何を持っているか(Having)」という成果主義的思考が強い人間だったんだと、あらためて思いました。
何もできない状況になることで、「自分はどうありたいか(Being)」を考える方向にシフトしました。

一番実感したのは、いわゆる「足るを知る」という精神ですね。
「白血病の可能性もゼロではない」「いつ脳内出血があってもおかしくない」と言われ、大量の点滴の時期を抜けた頃には、呼吸ができている自分、普通に歩いてトイレに行ける自分、普通の食事ができる自分、の全てのことが奇跡的なこと、当たり前のことではないことを実感し、感謝の気持ちが湧き上がってきました。
頭で思っていたことが、身体全体で「実感」として感じられたのは、貴重なことでした。

2.社会的役割の再定義(ミッションの発見)
普通に活動ができない時期を長く過ごし、しかも「指定難病」という、完治しないかもしれない状況を味わってみて、心に湧いてきたのは「自分自身の価値」ということでした。
これまで、自分はお客様にどんな価値を提供できていたのか?
こういう状況になり私が関与できなくなった状況で、お客様はいったい困っておられるのだろうか?
これから自分が提供できる価値は何なのだろうか?
これからの残された人生で、自分が世の中に提供できる価値などあるのだろうか?
これからの自分の社会的役割は何なのだろうか?
これらのことに、正直まだ結論は見いだせていないのですが、深く考える本当にいい時間ができたと思います。

3.時間への価値意識の変化
「人生には終わりがある」と知識として分かっていた自分ですが、今回実感として強烈にとらえることができました。時間への価値観が大きく変わったと思います。
これまでの自分には、どちらかというと「将来の理想の姿のために、今をストイックに生きる」という姿勢をかなり濃く持っていたと自覚しています。「今を生きる」という姿勢をこれからは持たなくては、と強烈に思いました。
今、この時を楽しく、充実した時間を過ごしたいと強烈に思いました。
そして、「いつか」を「今」に変え、今できること、やりたいことをやらなくてはと考えています。

4.HERE&NOWの生き方
これは、上の3.と被るというか、派生したことではあるのですが、指定難病に罹ってしまい「人一倍健康に気を遣ってきた自分がなぜ」と考えてみて、自分にはコントロールできないことの存在を強く感じたのです。
過去の後悔や未来への不安ではなく、今日の食事、今日の体調、目の前の会話など、「今、この瞬間」に集中する意識が強くなりました。マインドフルな生き方といったことでしょうか。

上記の4つの整合性は怪しい(矛盾があるような気もする)ところがあるのですが、これからも考え続けたいと思います。

お客様への感謝

第4位は、仕事をくださったお客様への心からの感謝です。

北見に移住した後も、宿泊交通費まで出してくださって、仕事を継続してくださった首都圏のお客様がいらっしゃいました。また、研修のために、経営幹部と受講生の方々が、わざわざ北見市においでくださったお客様もいらっしゃいました。涙が出るほど感激し、心からありがたいと感謝の気持ちが湧きあがりました。

また、北海道でのお客様にも恵まれました。
ご紹介で、長期の組織変革のお仕事をいただいているのですが、自分の専門性と存在価値を認めてくださって「墓場までおつきあいお願いします」とまでおっしゃっていただいた社長さんもいらっしゃいます。
本当に胸が熱くなりました。

こうしたお客様のおかげで、移住生活を続けることができています。
結果を出して、何としてもご恩に報いたいと考えています。

家族との暮らし

第5位は家族との暮らしへの感謝です。

移住1年目の終わりごろから、妻と娘が合流してくれました。
何しろ、賄付きの寮暮らし以外の一人暮らしをしたことのない自分です。
1年弱の一人暮らしのことを思い出すと、今でも茫然としてしまいます。
「よく乗り越えられたものだ」という感慨からのことです。

とても大切にしている色紙があります。
憧れの落語家「三遊亭兼好」師匠の手になる色紙です。

「楽しみは 春の桜に 秋の月 夫婦仲よく 三度食ふめし」

とてもいい言葉ですよね。
これは、江戸時代の歌舞伎役者・五代目市川團十郎が詠んだ有名な狂歌ですが、贅沢ではなく、平凡な日常の幸せや夫婦円満の尊さを表現した句として知られていますね。

東京や札幌への出張の時は別ですが、普段の日は正に「夫婦仲よく 三度食ふめし」なんです。

話をしながら、ゆっくりと食べる妻との三食が何よりの私の楽しみであり、パワーの源です。
勝った時だけは、日本ハムファイターズ戦のダイジェストを一緒に観ながらなんですけどね。

【三遊亭兼好師匠の色紙:宝物です】

皆さんへ

今回は、5周年に当たって、5大トピックを書かせていただきましたが、多くの友人にも助けられました。

首都圏の皆さんには、移住に当たってたくさんの激励、壮行をいただきました。
そして、折に触れご心配のご連絡をいただきました。
自分は一人ではないんだと、気持ちを強く持つことができました。
感謝に堪えません。

そして、わざわざ北見に足を運んでくださった方もいました。
熱い友情にこれからの勇気をいただきました。

皆さん、本当にありがとうございます。

これからの5年は歩みを進めながら、構想を練っているところです。
明らかにこれまでとは違う5年になりそうです。
皆さんに見守っていただき、応援していただかないことには立ち行きません。

どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。

コメント

    • 入村道夫
    • 2026.05.04 2:59pm

    今野さん「らしさ」にこだわり、今野さん「らしく」仕事もされて何よりも今野さん「らしい」人生の一日をご家族みなさまと積み重ねていってください。
         ご家族みなさんとの時と場を何よりも大切にし続けてください。

      • imano
      • 2026.05.04 3:57pm

      入村さん 毎々コメント感謝いたします。
      大切な言葉「らしさ」、ありがとうございます。
      次の5年も、「らしさ」を念頭に頑張ってまいります。

    • 天造豊彦
    • 2026.05.04 3:12pm

    激動の中、感動溢れる5年ですね~。人生未だ半分あります。hear and now の積み重ねの先の未来を愉しみながら顔晴って活きましょう‼️で、昨年同様サロマ湖参戦、6/27(土)10時頃北見駅着く予定ですご都合よろしければゼヨ

      • imano
      • 2026.05.04 4:00pm

      なんと、まだ半分ありますかね(苦笑)。
      これからの人生は、【HERE&NOW】の積み重ねがよいですね。
      今を精一杯生きることを重ねていきます。
      6/27(土)もちろんスケジュール入れてます。

    • 天造豊彦
    • 2026.05.04 5:06pm

    近くにならましたら、連絡申し上げますゼヨ

    • 天造豊彦
    • 2026.05.04 5:06pm

    近くになりましたら、連絡申し上げますゼヨ

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