松下村塾的社員教育5つのポイント

1月のクローズアップ現代で、アーティスト「ちゃんみな」を知りました。
そして、彼女がプロデュースする女性グループのオーディション「No No Girls」ので顛末をYouTubeで観ました。
彼女の指導者、審査員としての候補者との向き合い方から、多くのことを学びました。

ちゃんみなと吉田松陰の共通点

そして、そのことを組織ラジオで話したところ、相方の高野慎一氏から「松下村塾の吉田松陰」との共通点が多いという話がありました。
・吉田松陰も27歳の若さで松下村塾を開いて、後の明治維新を牽引する多くのリーダーを育成している
・個性を最大限に尊重し、伸ばそうとする思想を持っている
・「一二の才能なきはなし」と信じ、それを発見し育成することに心血を注いだ
・一人ひとりをよく観て、その人の持つイエスや才能を見抜こうとしていた

組織ラジオでは、高野氏が視聴したNHKの番組「歴史探偵」の『吉田松陰の教育力』でのエピソードも含め、色々な話が展開されました。ぜひお聴きください。下のタイトルをクリックするとお聴きいただけます。

第234回組織ラジオ「ちゃんみな・栗山英樹・吉田松陰・孟子、人材育成の真理とは?」

◆ 松下村塾的・社員教育の5つのポイント

組織ラジオでの会話を終えて、あらためて、松下村塾的・社員教育のポイントを自分なりにまとめてみました。

① 上下関係を越えた「共に学ぶ文化」
•教える側・学ぶ側の役割固定をやめ、誰もが学び手であり、教え手となる
•経験の共有・ディスカッションを重視(例:社内勉強会、ピアラーニングの推進)

② 個性・強みに着目した育成
•一律の教育ではなく、個別の特性に応じたフィードバックと成長支援
•自己理解と他者理解の機会(例:自己分析ツールの活用、キャリア面談の充実)

③ 実践重視・現場起点の学び
•現場の課題から学ぶ仕組み(例:アクションラーニング、PJ型研修)
•理論ではなく、試行錯誤と現場での問いを重視

④ 問いを育てる教育:正解を教えず、共に考える
•問いを持つ力・考え抜く力を養う教育(例:ケーススタディ、ディベート、問いかけ型ファシリテーション)
•思考力・構想力を重視する(マニュアルではなく、判断力・創造力を)

⑤ 志(パーパス)を持つことを重視
•松陰が塾生に最も求めたのは「志」でした
•企業でも、「自分の仕事の意味」や「社会への貢献意識」を育てることで、内発的動機づけを促進

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