先日、妻にこんなことを言われました。
「あなた、なんだか字がうまくなったわね」 思いがけない言葉でしたが、とても嬉しかったです。
特に意識して書道の練習をしているわけではありません。ただ、思い返してみると、日常で続けている「3つの手書き習慣」に心当たりがありました。
続けている手書きの習慣
ひとつは、スマホの文字入力を「手書き」にしていることです。
「mazec」という手書き入力アプリを使っているのですが、今の技術は凄く進化していて識字率がとても高いのです。
とはいえ、あまりに乱雑に書くと正しく変換してくれません。
「正しく変換されるように、丁寧に書く」。これを毎日スマホ上で繰り返しているうちに、自然と文字を書く感覚が鍛えられていたのかもしれません。

もうひとつは、時代遅れと言われるのを覚悟で「手紙や葉書」を手書きで書き続けていること。
そして、毎日スマホにメモしている「よかったこと・反省したこと・感謝したこと(GMT)」を一週間の終わりにノートへ手書きでまとめていることです。
何事も場数です。書く機会が減れば、漢字も書き方も忘れ、字も下手になっていくのは当然かもしれません。 ですが、私が手書きの習慣を手放さない理由は、単に「字を下手にしたくないから」だけではないのです。
手書きに感じている魅力
日々、手書きを続けていて「やっぱりいいな」と感じる理由は4つあります。
1. 心が落ち着く
ペンを動かして文字を書く行為そのものが、心を静めてくれます。没頭することで、日々のストレスが少しずつ洗われていくような感覚があります。
2. 思考が深く整理され、記憶に残る
タイピングと違い、手書きは文字の形、筆圧、スピードといった「身体感覚」が伴います。指先を繊細に動かすことで脳が刺激され、思考が深く整理されるだけでなく、書いた内容がしっかりと記憶に定着するのを実感します。ジャーナリング(書く瞑想)で手書きが推奨されるのも、自分の内面と深く向き合えるからだと感じます。
3. 余計な通知に邪魔されず、内側に集中できる
スマホで文章を考えていると、LINEなどの通知が入るたびに思考が分断されてしまいます。紙とペンに向き合う時間は、デジタル空間の喧騒から離れ、自分の内側に100%集中できる貴重な「デジタルデトックス」のひとときになります。
4. 圧倒的に「思い」が込められる
今の時代にはあまり求められていない、自己満足かもしれませんが、メールやSNSのメッセージに比べ、手書きの手紙や葉書には圧倒的に心が込められます。 相手がどう受け取るかは別として、「その人の顔を思い浮かべながら、ゆっくり言葉を選んでしたためる時間」そのものに価値があると私は思っています。
悩みながらの試行錯誤
誤解のないように添えておくと、「デジタルをやめて手書きに戻ろう!」と主張したいわけではありません。双方にそれぞれの良さがあるのだから、賢く組み合わせればいいと考えています。
デジタルの最大の強みは、圧倒的な「検索性」です。手書きノートでは過去の記述を瞬時に探すことはできません。私がEvernoteを長年愛用しているのも、まさにこの検索性のためです。
一方で、週に一度の振り返りノートや、大切な人へ贈る手紙に「検索性」は不要です。検索できないからこそ心が込められ、味わいが生まれるのだと思います。
……と、ここまで手書きの魅力を語ってきましたが、実は先日、尊敬する大先輩に手書きの手紙を出した際、こんなことを言われました。
「今野君、なんで手書きなの?返事を書くにもメールの方が助かるんだよね。手書きの手紙や葉書は、もうやめてくれる?」
正直、愕然としました(笑)。
「手書きの温かみ」に対する感覚は世代の問題ではなく、人それぞれなのだと痛感した出来事です。
今回のブログは少し微妙な結末になってしまいましたが、時代に抗うことにどれほどの意味があるのか、もう少し悩みながら試行錯誤を続けてみようと思います。
ちなみに今は、時代の流れに逆行して「来年の正月は、久しぶりに手書きの年賀状を復活させてみようか」などと、密かに天邪鬼な計画を企てているところです。







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